ファミ通から発表されましたが、グランディアHDコレクションがニンテンドーSwitchにて配信されます。
- 配信日:2020年3月25日(水)
- 価格:4000円(税別)4400円(税込)
- 配信元:GungHo Online Entertainment America
こちらの記事では知らない方にもわかるように、グランディアファン歴2X年のワタクシがどんなゲームなのか説明させていただきます。
なお、筆者は基本的にグランディア初代が好きなのでグランディア2以降のシリーズについては「チョットワカル」程度です。ご了承ください。
グランディア(初代)とは
グランディア概要
グランディア(初代)は1997年12月18日にセガサターンで発売されたRPGです。
3Dマップ上でドット絵の2Dキャラクターが動くデザインとなっており、現スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト7」や「ゼノギアス」でも同様の手法で描かれています
ストーリー
キャッチコピーの「忘れられない冒険になる」の名の通りで、シナリオは大変評価の高いものになっています。
各所で王道RPGと呼ばれ、難解なストーリーではないのでとっつきやすいと思います。
往年のジブリ作品に似た印象もあり、監督自身も影響を受けたと語っています。
反面、基本的には一本道でありストーリーが進行すると前にいった場所に戻ることができません。
そこが魅力であると語るファンもいますが、アイテムの取り逃しなどを気にされる方は、その点にご注意ください。
HDリマスターの公式PVでもネタバレ踏んでたりするので、これから始める方は見ないことを強くオススメします‥!
戦闘システム
戦闘システムはシンボルエンカウントを採用しています。
アクションではなくコマンド選択式のものですが、IP(イニシアチブ・ポイント)ゲージという独自のシステムがあります。
キャラクターのアイコンがが図の左端から右端まで移動します。
「COM(コマンド)」の位置に辿り着くと該当のキャラクターのコマンドを選択できます。
「ACT(アクション)」の位置まで辿り着くと、キャラクターが移動して選択したコマンド(攻撃だったり回復だったり)」を実行します。
コマンド実行後はまたWAITの位置に移動します。これを繰り返します。
敵もACTまで辿り着くと攻撃をしかけてきますが、技の種類によって敵のIPゲージに対してダメージを与えることができます。
つまり敵の行動を遅らせることができるのですが、COMからACTの間やACT中に「クリティカル」や必殺技でダメージを与えると敵の行動を「キャンセル」できます。
「キャンセル」に成功すると敵のIPゲージを大きく後退させることができ、一方的に攻撃することが可能です。
ただ逆も然りで敵から「キャンセル」を食らう場合もあるんでご注意を。
※ 「クリティカル」というと確率によってダメージが大きく変動するものを思い浮かべますが、グランディアではコマンドとして「クリティカル」が存在します。通常攻撃は「コンボ」「クリティカル」の2種類
また戦闘では敵がどのキャラクターを狙っているのが分かります。
このゲームでは「防御」コマンドが結構有効だったりします。ダメージを1/3に抑えることができます。
魔法も存在しますが、単純にレベルを上げるだけ魔法を覚えるわけではなく「マナエッグ」というアイテムが必要です。
魔法を覚えるにはマナエッグを入手し、魔法屋(武器屋の中にあります)に行きます。
手に入れたマナエッグ1つにつき、キャラクター1名が「🔥炎・💧水・🌀風・⛰ 土」のいずれかの魔法を習得できます。
※ キャラクターによっては覚えられない魔法も存在します
マナエッグ自体はボスから入手したりダンジョンに落ちていたりします。
多少取り逃してもすべてのキャラクターに全種類の魔法を習得させることができるのでご安心ください。
どの魔法を覚えると良いかは後述の「成長システム」を御覧ください。
成長システム
パラメータの基礎パラメータには「HP、SP、MP(Level1~3) 力・体力・素早さ・走力」 、装備アイテムを考慮した「攻撃・防御・行動・移動」があります。
- 力+装備の攻撃力 = 攻撃
- 体力+装備の防御力=防御
- 素早さ+装備の行動力=行動
- 走力+装備の移動力=移動
となります。
「行動」が高いほどIPゲージの進みが早い=行動順を早くできるため、重要なパラメータになります。
通常のレベルアップでも基礎パラメータは上昇しますが、「武器スキル」「魔法スキル」のレベルアップでもパラメータが上昇します。
武器スキルレベルは装備した武器で戦闘することで、
魔法スキルレベルは魔法を戦闘で使用(または回復魔法をマップ上で利用)することで上昇します。
上昇するパラメータは武器・魔法により決まっています。
※ カッコ内は1レベル上がるごとに上昇する数値
武器
- 短剣:HP(1)、走力(2)
- 刀剣:力(1)、素早さ(2)
- メイス(棍棒):HP(2)、体力1(1)
- 斧:HP(1)、力(2)
- 射撃:HP(1)、力(2)
- ムチ:HP(1)、素早さ(2)
キャラクターによって装備できる武器の種類は決まっているため、キャラクターによりパラメータの伸びにだいぶ差がでてきます。(終盤ほど顕著)
魔法
- 🔥炎:素早さ(1)
- 💧水:HP(1)
- 🌀風:走力(1)
- ⛰ 土:力(1)
スキルレベル が上がるほど、覚える必殺技や魔法が増えていきます。
(例:ほむらムチ‥ムチレベル14、炎レベル12)
武器・魔法の属性ごとにスキルレベルがあるので、特定のものばかり使っているとなかなか覚えません。
また魔法には合成魔法も存在し、各魔法のレベルが上がると覚えることができます。
- 炎+風 = ⚡稲妻
- 水+風 = ⛄吹雪
- 水+土 = 🌳森林
- 炎+土 = 💥爆裂
実はもう1種類ありますが、ネタバレのため伏せます。
バランス良く育てることで、戦闘をスムーズに進めることができるでしょう。
ちなみにSP(必殺技に必要)はいずれか武器レベルが1上がると1上昇、MP LV1~3(各レベルの魔法詠唱に必要)はいずれかの魔法レベルが上がると1上昇しますが、どのMP LVのものが上昇するかはランダムです。たまに偏るけどそこまで気にしなくても大丈夫。
難易度
序盤のニューパームあたりまではやや苦戦するかもしれませんが、前述のスキルレベルを意識してパラメータを上げれば難易度は高くありません。
ダンジョンについては、若干迷う箇所もあります。
ただ同世代のRPGと比較するとやや簡単な部類に入ると思います。
ただシナリオとは無関係の「スペシャルステージ」が3つ存在します。
こちらはやや難易度が高くなっていますので、やりごたえがある内容になっています。
※ その反面得られるアイテムの効果が大きいのですが
クリアまでのプレイ時間
クリア時間は人にもよりますがだいたい40時間~60時間かと思います。
他のRPGシリーズと比較するとやや長めかもしれません。
このゲームは街の人との会話パターンがかなり多いのが特徴で、繰り返し話すと会話が変更されたり少しシナリオを進めるとまた会話が変わったりします。
こちらをじっくり楽しまれる方はプレイ時間が伸びるでしょう。
また前述した「スペシャルステージ」が存在するので、そちらを攻略すると時間かかってりします。
受賞歴
グランディアは「CESA大賞'97」で優秀賞を受賞しています。
これは現在の東京ゲームショウにて発表される「日本ゲーム大賞」に当たります。
ちなみに同年の大賞はファイナルファンタジーVIIでした。
http://awards.cesa.or.jp/1997/jyushou.html
海外での評価も高く、海外サイト(ゲーム情報サイトなど)でも概ね高評価のようです。
HDコレクション(リマスター)の概要と変更点
国内配信までの流れ
グランディアHDリマスターの発表は2018年8月時点でした。
この当時は海外スイッチ向けに配信とのことで、いわゆる「おま国」状態だったのです。
2019年8月16日に北米・欧州向けにスイッチ版、Stream版の配信が開始されました。
こちらの配信前にゲームアーツ公式が「日本国内での発売に向けて鋭意対応」とのことで、日本配信にも希望が。
Calling all adventurers and mercenaries! Patch 1.00.52 is now available for the #GRANDIA HD Collection on the Nintendo Switch!
— GungHo Online (@GungHo_America) 2019年11月12日
The update will download and install if you are connected to the internet. If you are in game, close out and relaunch the game to apply the #update. pic.twitter.com/6G7vkhpMDY
それ以降あまり情報は出てこなかったのですが、海外からのバグ報告からのパッチ当てなどが行われていました。
BGMループ時のつなぎ目が異常だったりリマスター漏れだったりで致命的なものではなかったにしろ、日本配信前にバグ修正済みということなので大変ありがたいですね。
そして先日、ようやく日本版の配信が2020年3月25日に決まりました。
日本配信となると色々権利絡みの問題があったのかもしれません。
今回の配信元はガンホーアメリカで、開発元のゲームアーツはガンホーの子会社になったりで色々ややこしいし。
あとはリマスター化が海外メーカーなので、日本語化には手間取ったか。
リマスター版での変更点
メディアでは上記の記載があります。
グランディアHDで画面比率が16:9になったから、最初のシーンでリーンがひょっこりはん pic.twitter.com/FrD79rhStt
— グラシア (@gragragracia) 2019年10月16日
まあワイドスクリーンサポートで4:3から16:9に変わったことで、見えちゃいけない部分が見えちゃったりしますが。
また記述はありませんでしたが、シンボルエンカウント~戦闘開始までの時間が短縮されているため、戦闘のテンポはだいぶよくなってます。
あとは特定の魔法必要レベル(ネタバレ注意)がだいぶ下がっているようです。
2020/04/01追記:
- セーブ・ロード速度向上
- 戦闘終了から~マップ切り替わり速度向上
どんな人におすすめ?
- 宮崎アニメの雰囲気が好きな人
- RPGはストーリーを楽しみたい人
- きれいなグラフィックでまたグランディアをプレイしたい人
- グランディア(初代)はプレイしたけど、グランディア2は未プレイな人(逆もしかり)
アイテムを1人12個までしか持てなかったりと少々目につく部分もあるのですが、基本的には万人向けだと思います。
裏話として、監督の話ではターゲットは「男の子になって冒険してみたい人(女性)」「成人して男の子じゃなくなって久しい男性(成人男性)」だったりします。
4000円はちょっと高いなと思った方は、セールを待ってもいいかもしれません。
海外先行配信のSwitch版もSteam版もセールしてたので。
Steam版もそのうち日本語化されると思いますしね。
しかし発表から約1年半、長かった…